Free会員の力作、貴重な原拓も 墨縁書道会、八戸市美術館で書展

貴重な原拓の数々が並ぶ会場
貴重な原拓の数々が並ぶ会場

八戸市の墨縁書道会(田中扇溪主宰)の第10回書展が26日、市美術館で始まった。会員45人の個性あふれる作品の数々が注目を集めている。28日まで。会の発足35年と書展の10回目を記念し、石碑や金属器などに刻まれた文字や模様を写した原拓の展示も、27日まで開催する。

 同会は1987年創設。今回の書展では、子どもたちによる伸び伸びとした書や、熟練の技が光るベテランの作品まで、バラエティー豊かな作品が並ぶ。原拓展は、初唐の三大家として知られる虞世南(ぐせいなん)、欧陽詢(おうようじゅん)、褚遂良(ちょすいりょう)ら偉大な書家の筆遣いが感じられる展示で、訪れた人は一つ一つにじっくりと見入っていた。

 田中主宰は「ここまで続けてこられたのは、市民の皆さんのおかげ。貴重な原拓を見てもらい、恩返しができたら」と話している。

 書展の時間は午前10時~午後5時(最終日は同3時)。原拓展は午前10時~午後4時。いずれも入場無料。

 
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