Free豆地蔵の帽子、前掛け交換手伝い 二戸・浄法寺小「天台寺保存会」

豆地蔵の帽子などを丁寧に交換する浄法寺小の児童
豆地蔵の帽子などを丁寧に交換する浄法寺小の児童

二戸市立浄法寺小(浅倉圭(ほまれ)校長)の「浄小天台寺保存会(JTH)」に所属する6年生22人が15日、地元の天台寺にある豆地蔵の帽子と前掛けの交換を行った。小学校最後の活動として、同寺への誇りと地域に対する感謝の思いを込めながら取り組んだ。

 同寺保存会(清川明彬会長)によると、豆地蔵は戦後、伐採された寺の杉を供養するために彫られた物。参道と境内に約240体あり、表情もさまざまだ。

 市商工会女性部が手作りした帽子と前掛けを、毎年春と秋に交換しているが、昨年からJTHが作業の一部を手伝う形で参加。今回は境内にある約100体分を担当した。児童は豆地蔵の前で手を合わせた後、丁寧に新しい物と取り換えた。

 JTH会長の6年三浦楓雅君は「私たちの活動が少しでも天台寺を守り、周りに広めることにつながればうれしい。観光客にも、きれいになった豆地蔵を見てもらえたら」と話した。

 同寺保存会の木村明義副会長(73)=盛岡市=と、餘目正敏理事(73)=同=が、JTHに対し「活動に役立ててほしい」と5万円を寄付した。木村副会長は「名誉住職の瀬戸内寂聴さんが昨年亡くなった後も、寺を守る担い手として頑張る子どもたちを応援したいと思った」と理由を語った。

 同校では、本年度にJTHが行った同寺のガイドなどの活動をまとめたDVDを作製。寺の見どころを分かりやすく紹介する内容となっている。二戸市教委へ17日に贈り、市内の小学校高学年を対象とした、地元の歴史や文化を学ぶ「ふるさと探訪塾」の教材としても今後活用される予定だ。

 
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